ひよっこ作家

おはぎとコーヒー

2023.5.16

 “3年メモ”という、3年分書ける日記帳を購入した。書き始めて1週間くらい経つが、今のところ楽しんで書くことができている。日記は、自分がもし死んでしまったときに、中身を人に見られてはいやだなとか、毎日書くことが結局めんどくさくなって辞めてしまったりすることが今までも多かったが、今回はなんとなく書きやすい行の幅であったり、ページの開やすさの具合だったり、書くスペースもちょうどよく、自分をえらく歓迎してくれている日記帳のような気がするので、続く予感がしている。日記を書くのは、決まって寝る前の時間で、その日に感じたことや、頭の中をさらっと書き出すことで、結構スッキリして、1日の気持ちや頭の整理がついている感じがする。もっと早くから始めてもよかったのかもしれない。

 

 

 『11ぴきのねこ』シリーズが好きで、よく夫と読んでけらけら笑っている。その中でも特に好きなのは、『11ぴきのねことぶた』『11ぴきのねことあほうどり』。ねこたちは、勝手気ままで、好き放題やっている。やりたいと思ったことを、後先考えずみーんなでやってしまって、いつも満足げ。たんまり好き放題やったせいで、結局ねこたちは困ってしまうことも多いけれど、そのときのしょげっぷりもとても可愛い。

あるとき、夫が絵本とわたしを見比べながら、「〇ちゃん(わたしのこと)は、とらねこたいしょうに似ている」と言い出したことがある。自分ではまさかそんなふうに思ったことがなかったので、はじめは「そうかぁ?」とあんまり納得いっていなかった。しかし、よくよく考えるとそれはまぁ嬉しいことだな思い、今ではわたしもすっかりその気になって、「にゃごにゃご」と機嫌よく家の中を歩いている。

 

 『ふぞろいの林檎たち』『ふぞろいの林檎たち パートⅡ』をTSUTAYAでレンタルして、この1ヶ月くらいで一気に見た。とても面白かった!今まで見てきたドラマの中で、1番面白かった。今と時代が違う作品を見ると、“昔はいいよなぁ”とか“この時代の人は大変だなぁ”とか、ついつい今自分が生きている時代と比べて、見てしまうのだが、『ふぞろいの〜』は全く時代の古臭さを感じなくて、まるで今起きてるかのようなみずみずしい言葉のやりとり、それぞれの感情を取りこぼさずに丁寧に集めていくところ、全てに夢中になってしまった!そりゃ時代は大きく違うのだから、違うものは違うんだけれど、そこに映る変わらないものが、今のわたしに届いたのだ。あー面白かった。ほんとうに。わたしは、この作品を大いに楽しみすぎたせいで、中井貴一さんをCMや別の作品で見るたびに、「あっ仲手川さん!」とはしゃいで呼んでいる。

もし、今同じタイミングで、この作品を見たという人がいれば、ぜひ同じ温度感で喋りたいと思う。