ひよっこ作家

おはぎとコーヒー

2023.3.19

 新しい家は高台にあって、かなり見晴らしがいい。駅からの帰り道、坂を登る。これがまた結構いい運動になっている。自転車は使わずに毎日歩いており、お尻の辺りが少々引き締まったのではないかと満足気な自分を見て、夫はいつも苦笑いをしている。

 

 身の回りのことが、目まぐるしく変化していっており、心も体もついて行くのに必死だ。騙し騙し暮らして来たけれど、じわじわと疲れてきている自分に気づく。不満に思ったり、嫌なことがあるわけでは全くなく、どれも喜ばしい変化で、何不自由なく心豊かに生活をしているので、誰にもなんとも漏らせないのだが、とにかく色々なことが同時に変化することは、大変だ。

 

 夜になると、色々考えてしまって泣いてしまう癖がある。この歳になってやっと、寝てしまうのが1番いいということに気がついた。この状態では、脳の思考回路がおかしくなっているのだと思う。日中じゃ考えないようなことを、不安に思って、夜寝る前に考えて泣いてしまうなんて、それは考える必要もないところにまで回路を走らせてしまっているのだ。自分は本当に考えすぎるところがあるので、やれやれとしか言いようがない。その状態になっていることに気づけるときは軽症で、大人しく寝てやりすごすが、気づけないときは、人生終わりだ崖っぷちだと考え始めるともう手がつけられなくて、泣き疲れるまで泣いたり、頭がちぎれるまで考えたりして、力尽きるまで自分と戦う羽目になる。自分ではコントロールすることが難しいのだけれど、休日に起きることが多いので、単純に疲れが溜まったときに起きる傾向はあるのだろうとは思う。3月は忙しい。