その日聞いてきた話や、その日にあったことを自分の好きな人に話すのが好きで、子どもの頃は母に何でも話していたし、今は夫に何でも話している。夫は興味ないだろうが、友達とした会話も事細かに話して、そのとき自分はこう感じたとか感想も伝える。ときたま夫が一言面白い言葉を返してくれるので、そこで自分は笑う。母は人の話を聞くのがとても上手で、自分は何でも話して育った。わたしの話を否定したり、母が被せて話してくることは全くなかった。夫もそんな感じで、まあ大体わたしの話はそのまま聞いてくれている。（聞き流してるだけかもしれないけれど）自分の周りにはいつもそんな人がいてくれていて、それはそれは大変有難いことである。
自分も、人の話を聞くときはその姿勢を見習って聞こうと「へぇ〜」「ほぇ〜」と相槌を打って、話を止めずにただただ聞いているが、一度、友達に「『ほぇ〜』って変だよ。やめた方がいいよ」と止められたことがある。聞いてて、かなり間抜けだそうだ。一瞬ショックを受けたが、（『ほぇ〜』って変か？結構いい相槌じゃん）と自分は全く納得がいかなかったので、友達の忠告は聞かず今もそのまま使っている。使い始めたのは、ダイアンのユースケがYouTubeでよく使ってたのを聞いて気に入ったのが先か、仲の良い職場の先輩が使ってたのを真似したのが先か、今となってはどっちがどうだか分からなくなってしまったが、自分の好きな二人が愛用している「ほぇ〜」を駆使して、わたしは人の話を聞いている。
引っ越し準備で、不用品をメルカリやジモティで大量に出品している。ありがたいことにどんどん売れて行くので、発送作業や引き渡し作業で目が回りそうになっている。あれだけ寂しがっていた引っ越しだが、今はもう新居に移り、とにかく早く落ち着きたい気持ちになっている。新居は住宅街の中にあるので、今のようにふらっと街は出かけることも減り、家で過ごすことも増えるだろうから、桃鉄がしたい。都市の楽しさから離れて、家の中でゆっくり過ごす生活も楽しみだ。今日は自分の一人暮らししていたマンションの前に行ったり、たまに行っていたクレープ屋に行ったりした。一つひとつお別れをしていくと、なんとなく気持ちの整理がつくものだなと感じた。引っ越しまで1ヶ月を切っているので、あとは好きだった喫茶店、蕎麦屋、お好み焼き屋、パン屋（3軒ある）、天ぷら屋、バーガーキングに行って、悔いなくこの街を去りたい。
