ひよっこ作家

おはぎとコーヒー

2023.8.21

 先日、無事出産しました!わたしも赤ちゃんも元気です。

 

 少量の出血があり、やや水っぽくてあやしかったので受診したところ、高位破水とのことで急遽入院、陣痛を待っていましたがあまり進まず、胎児が頻脈だということで、深夜に促進剤開始、そのままあれよあれよと明け方に生まれてきてくれました。

 

 産後は、幸せな気持ちと不安な気持ちでいっぱいいっぱいになり、自分の感情の容量におさまりきらないほどに溢れまくり、よく泣き、とにかく色んなことを考え、不安になったり、悲しくなったり、でも幸せも感じたり、ぐるぐると思考は止まらず頭がちぎれるほど考えた。すっかりマタニティブルーズにやられていたのだった。

 妊娠前から、ホルモンのバランスで不安定になることは日常茶飯事だったので、こうなることは、あらかじめ予想はついていたし、夫にも覚悟してもらっていたことだが、こうなると分かっていたことだとしても、渦中にいるときは苦しくて情けなくて、治るのか心配したが、今はこうして書けるようになったくらいには元気になっている。本当によかった。あらかじめ夫に自分がこうなることを伝えて、重々覚悟してもらっていたこと、不安定になった自分をそのまま受け止めてもらえた安心感のおかげで、状態が悪化するのをとどめられたのだと思う。里帰りは無しで、慣れた我が家で過ごし、夫の1ヶ月の育休もあり、体も心も徐々に回復してきている。

 

 

 育児は2人でやると本当に楽しい。赤ちゃんのお世話自体は特に心配していることはなかったが、職業柄、子が育っていくのは本当にあっという間だという経験から、我が子の子育てでは余す所なく可愛さを楽しみたいと予々思っていたので、“育児中の寝不足によって気持ちの余裕を失って、この可愛い新生児期の育児を楽しめなかったら悲し過ぎる”という行き過ぎた心配、贅沢な悩みを抱えていたのだけれど、夫婦で協力して育児ができているかお陰で、たっぷり寝ることはできていなくとも、気持ちの余裕を失うほどの寝不足にも陥っておらず、とにかく可愛い可愛いと心の余裕を持って、毎日子を愛でている。今のところ。(寝不足になるとマタニティブルーズが悪化してしまうのではという危惧もあった。)あとは職業柄、お世話の手順に戸惑いが少なかったり、子が泣いてるときにこうかな?と予想できるところもある分、多少の気持ちの余裕もあるのかもしれないけれど、子の成長と共に、“この職業なのに、上手くできない自分”にいつか対峙するときも必ず来ると思うので、型にはめてしまった自分の首を絞めるときもやがて来るのだろう…。

 

 自分のことばっかり書いてしまったが…我が子は本当に可愛い。我が家にこんなに可愛い子どもが生まれてきてくれたことを、いまだに不思議に思う。我が子には、これからたくさんの幸せに囲まれて生きていって欲しい。色んな人の愛情をいっぱい受けて、すくすく元気に育ってほしい。一緒にいっぱい楽しいことをしたい。そのままの自分を好きになってほしい。生まれてきてくれて、本当にありがとう。今も可愛くて、毎日愛おしいけれど、これから成長した姿も楽しみだ。

 

 時折、夫と2人で気楽に過ごした日々を思い出して、そのときには戻れないんだなと思うと寂しくなることもある。気ままにあちこち散歩したことや、夕方にちょっと遠いスーパーまで歩いて買い物しに行ったこと、コンビニを何軒もはしごして好きなアイスを探したこと、そのときの景色とかにおいとか音とか空の色とか、ちゃんと覚えていて切ない気持ちになる。今はまだ頭の中を整理してる段階で、新しい生活に移行しているところだから、色んな感情になって当たり前だと思うのだけれど、やっぱりまだ少し混乱は残っていて、ちょこっと涙が出るときもある。しかし、きっとまた、子が大きくなったら今の暮らしを思い出して絶対涙するんだろうから、今は今で楽しまないともったいない。わたしと夫に似た、薄い茶色の髪の毛を撫で、我が子の寝顔を見つめると、今度はまた幸せな気持ちでいっぱいになり苦しくなるのであった。

 

 書きたいままに書いて、訳のわからない文章になっているけれど、産後の混乱の中にある気持ちを残しておきたかったので、とりあえずそのまま公開します。また次からは落ち着いて書きます。