ひよっこ作家

おはぎとコーヒー

2023.10.19

 先週末に、家族3人でロイヤルホストに行った。家族3人揃っての、初めての外食だった。ロイヤルホストまでは車で10分くらいの距離。店に着いて、子をベビーカーに乗せ替える。子のためにもとにかく時間短縮で行こうと、何を注文するか家で決めてきたので、メニューを受け取るとその場で注文した。料理を待つあいだ、ゆらゆら揺れるベビーカーで、子は気持ちよさそうに眠りはじめた。

 

 夫は国産豚ポークロースステーキ ~ジンジャーバターソース~とコスモドリアを、わたしはグリルチキンサラダ ブランチセットを注文した。まずわたしのセットについている、オニオングラタンスープが届いた。夫の好物なので、先に一口あげた。次にわたしもスプーンで一口すくう。「あついかな」と聞くと「パンの部分からあついの出てくるから気をつけて」と教えてくれたので、慎重にふーふーと息を吹きかけてから食べた。残りの料理も届き、子はぐっすり寝てくれていたので久しぶりに夫婦でゆっくり食事ができた。家では料理の完成するタイミングと、子の機嫌の良し悪しのタイミングがうまく合わないことが多く、子をあやす方と食べる方で交代で食事をとっている。

 

 ロイヤルホストには、モーニングを食べに来ることが多く、ランチは久しぶりだった。食事をしながら、今まで行ったロイヤルホストでの思い出や食べたものについて話しているうちに、夫は、ちょうど一年前にも全く同じ組み合わせのメニューを注文をしていたことが判明した。コスモドリアに入っている栗が、なんとなく秋に注文したくなるよう、我々に働きかけているのだろうか。料理を食べ終わってからも、子はまだぐっすり寝ていたので、季節のパフェをふたりで半分こすることにした。とても美味しかった。なんてことない外食だけれども、家族3人で出かけられたのが嬉しくて、心に残る日となった。

 

 

 

 

2023.10.5

 夏の日差しは、外に出る者は全て焼き焦がしてやると言わんばかりに、強く痛いほどのものだったが、ここ数日でころっと秋のあたたかく柔らかい日差しに変わり、これはこれで、なんか胸が締め付けられてしんどいんだよな、となんとなくすっきりしない気分である。秋冬は日照時間の短さの影響が、顕著に気分に現れる。基本的に大雑把な性格なのだけれど、その点のみ繊細なのが困りものだ。

 

 

 子の泣き声は、「お腹が空いてる時」「眠たいけど眠れない時」の大体どっちかであることが多いが、最近は「こっちに来て遊んでほしい」の軽い泣き声も加わった感じがする。ひとりで遊んでいるときは、そっとしておいてその間に家事をちょこっと進めているが、ひとりで遊ぶのに飽きたときに大体軽く泣いている。「はいはいお待たせ」と駆け寄るとすぐに泣き止むし、涙も出ておらず、「やっときたか。あそぼうよ!」と言わんばかりに目をらんらんとさせている。今のところは、理由なく泣くことはあまりないように感じる。まだこの世に生まれて2か月だけれど、着実に成長し、いろんなことに適応していく姿はほんとうに頼もしい。来年の今頃には、もう歩いているかもしれないなんて。平日の日中は、ずっとひとりで過ごし、大人と話すことなく家で煮詰まっているせいで、夫に優しくできないときもあるけれど、カリカリしてる場合ではないよなと、今を精一杯生きている我が子を見て、反省する日々である。

 

 

 

2023.9.26

 先週、子が入院することになり、わたしも付き添い入院をした。恥ずかしいことに、今回経験するまで、わたしは付き添い入院の現状を全く知らなかった。色々事情はあるのかもしれないけれど、親の寝床や食事がないことって何とかならないのだろうか…。義母が付き添い入院したときの話を聞いたところ、数十年前の状況とあまり様子が変わっていない印象を持った。

 

 

 最近、物を詰め替えることに喜びを感じている。洗剤や石鹸など。一人暮らしをしていた頃は、詰め替えるのがとてつもなく面倒で、次々に違う種類のものを買って、その度にボトルを捨てていた。少し歳を重ねて、どうやら詰め替えることは生きることなんだなというところに遂に辿り着いたようだ。生活を重ねる行為。生きている時間を可視化できるもの。何かを詰め替えている時間は、なんとなく心が癒やされる。また新しい時間を過ごせるような感じがして。それでも、機能の低い詰め替え商品にはぷりぷりと腹を立ててしまう。トリートメントを詰め替えているとき、あまりにもこっくりとした質感であるがために、容器の底にうまく落ちず、入口に溜まっていくばかりで、何度も何度も容器を床に打ち付けてトリートメントを底に落としていく必要があり、かなり手間がかかった。特に使い心地が気に入っていたものではないので、次回は違う種類のトリートメントを購入することを決意した。気に入って使っていたシャンプー、トリートメントが廃盤になってしまってから、我が家では新たに気に入るものをまだ見つけられずにいる。

 

 

 

2023.9.14

 ひと月前の写真と見比べて、子が確実にむっちり大きくなっている!すぐ着られなくなると勿体無いから、と少し大きめだったが60サイズのロンパースを退院後から着ている。写真と今の姿を見比べると、布の余り具合が全然違う。今の着用感は、まさにピッタリ。長袖を着る頃には70にサイズアップだな。わたしには服のセンスが全くないので、可愛くコーディネートしたい気持ちはあるものの、どうやって組み合わせればいいのかわからない。今はロンパース1枚で過ごしているからいいものの、少し大きくなってからはどうやって可愛く着せるのか…。自分の服なんて何でもいいのだけれど、子にはせっかくなら可愛い格好をさせてあげたい。同じ月齢の赤ちゃんを育てるインスタグラマーを一応フォローしてみたので、ゆくゆくは着こなしを真似してみようと思う。

 

 

 夫と一緒に住み始めた頃、生活雑貨の店で群青色の急須を買った。その後、新婚旅行先でも水玉模様の急須を買い、急須は家に2つあるのだけれど、群青色のものの方が使い勝手が良く、気に入って使っていた。美味しいおはぎを買ってきたときにはほうじ茶を淹れ、はりきって作った晩ご飯が並ぶ日にはちょっといい緑茶を淹れたりした。最近は暑いからということもあるが、めっきり使っていなかったので、気がついたときには埃をかぶってしまっていた。その姿を見てわたしはたいそう悲しい気持ちになり、急いで埃を落としてきれいに水で洗った。掃除嫌いで、多少のものは汚れてようがなんだろうがあまり気にしない性分であるが、意識していなかったけれど、この急須は自分にとって、大事なものだったのだな。家にある色んなものをもっと大事にしよう。

 

 

 夕方になると寂しいような悲しいような気持ちになる。秋になるといつも気持ちが落ち込みやすくなる。人に会って話をしたい。会話の仕方は忘れつつあるので、自分の話はほどほどに、誰かが楽しく話をしてくれるのを聞いて、笑いたい。

 

 

 

 

2023.9.5

 布団に下ろすと高確率で起きてしまうので、必要に迫られない限りは大体、身につけた授乳クッションの上で子を昼寝させている。もちろんこれではトイレにも行けないし、飲み物も飲みに行けないけれど、こうやって過ごせるのも今のうちだけだろうし、どうぞこのまま気持ちよく寝てほしい。自分の上で安心して眠っている我が子を見るのは幸せだ。たまにのびをしてうにょうにょ言ったあと、おならを「ぶ」としてまた眠る。1人では抱えきれない幸せを毎日浴びている。たまに心がひゅっとなる。育休中であっても、土日が待ち遠しい。

 

 

 「A子さんの恋人」を読み終えた。面白かった。泣いてしまった。今読めて良かった。あまりに面白くて次々読む手が止まらず、あっという間に読み終えてしまった。ああ、寂しい…。

 

 

 楽天スーパーセールは本当にセールなのか疑ってしまう。元々高く設定した価格を下げてるだけなのでは、とか。大幅に値下げしているものほどそう思う。子の可愛い服が欲しくて覗いてみるけれど、ピンとくるものがないので買わずじまい。産前、子に何色が似合うか分からなかったので、色んな色のロンパースを用意していた。色々着てみた結果、黄色が似合うことが分かった。そのため黄色のものを着せることが多いのだけれど、街で声をかけてきた人に性別を聞かれることも多々。聞かれるのが面倒でピンクや水色の服を着せることもあるのだろうか。わたしは結構面倒になっている。それぐらい気持ちよく答えればよいことなのだが。

 

 

 

 

 

2023.9.4

 夫の1ヶ月間の育休が終わり、今日から平日日中ワンオペが始まる。自分のメンタルが落ち着くまで多少時間はかかったものの、1ヶ月のうちの後半の部分では、だいぶ育児を楽しめるようになってきた。3人で過ごした1ヶ月は、とても貴重な時間だった。何年も経って、この1ヶ月を振り返ったとき、あまりに美しい思い出で泣いてしまうと思う。それに、今が夏で良かった。もし今が冬だったら、美しい思い出になんとなく寂しさが混じってしまって、思い出すにはやや苦しすぎる気がする。夏でちょうど良かった。夏の思い出は爽やかに残る。ワンオペにも慣れるまでは薄ら不安はあるが、とびきり先のことを心配するわたしなので、それに加えて育休復帰したあとの生活のことまで心配している。自分の心配の飛び具合には呆れ果てるが、敢えて文字にすることで冷静になろう。育休復帰はまだ先なのだから、今の生活だけ考えなさい。やれやれ。

 

 

 子を連れて散歩に行けるようになったけれど、もちろんまだ遠出はできないので、家の周辺を少し歩く程度の日々。まだ近くのスーパーかコンビニにしか行っていない。しかし来月には職場に顔を出す用事があり、電車を乗り継いで子を連れて行く。今の外出時間、移動距離からぐんと伸びた外出になる。1人で出かけるには大したことのない距離だが、子を連れてとなると結構大冒険だ。出かける日が近づいたら、まず近場に電車で移動してみる練習をしようと思う。

 

 

 ラヴィット!の配信ライブを見てから、丼揚(ドン・フライ)の歌が頭から離れずよく口ずさんでいる。テレビで配信を見る方法を、やっと習得したので、大きな画面で見るのを楽しんでいる。空気階段の単独公演「無修正」も配信で見た。あと、子の昼寝中に「A子さんの恋人」を少しずつ読んでいる。

 

 

 

2023.8.26

 マタニティブルーズは、すっかり去ったようだ!産院以外まだどこにも出かけていなくて、特に書くこともないのだけれど、子が膝の上で昼寝を毎日していて、身動きが取れないこの時間にちょうど書けるので、ぼちぼちこれからも書いていきたい。

 

 新しい生活リズムにも慣れてきたようである。夜中の授乳はもちろんあるので、多少寝不足ではあるけれど、ここ数日なんだか頭も気持ちもすっきりしている。これなら来月以降の平日ワンオペも頑張っていけそうだ。子の1ヶ月検診を前にして、抱っこ紐の練習をしたり、ベビーカーを引っ張り出してきたりと外に出る準備を着々と進めている。あー早く涼しくなって、気持ちよく散歩をしたいものである。9月はまだまだ暑くて、外へ出るのも近所がやっとだろう。

 

 

 自然がわりかし豊かにあるためか、家の近辺ではとにかく蚊が多い。自分が噛まれやすい体質であるが故に、ポストに郵送物を取りに行くだけでも、何箇所も噛まれてしまう。せっかくの獲物を逃がすものかと言わんばかりに、私が逃げ乗ったエレベーターにも颯爽と数匹乗り込んでくる。このまま、生まれたての子がいる我が家にまで上げさせるわけにはいけない。左手が荷物で塞がっていたため、右手のみでフンッと1匹仕留めた。急いでエレベーターを降りて部屋に向かい、絶対に部屋に入れさせまいと素早くドアを開閉する。しかし1匹、するりと入ってきてしまった。“玄関でやっつけないと、絶対に見失ってしまう”と我が身を奮い立たせ、狙いを定めてまた1匹仕留めた。このわたしについてきてしまったが故に、運が悪かったね、蚊よ。この調子だと、子と散歩に出たときも噛まれたい放題になってしまうと思い、Amazonで「おにやんま君」を買った。最近人気の商品ではあるようだが、実際につけている人はまだ見たことがない。キャンプや登山に使ったりすることが多いのだろうか。街中で付けて効果があるのかどうかはわからないけれど、届いたら、抱っこ紐やベビーカーに堂々とつけて歩きたいと思う。